雑感
ルチア銀狼傭兵団の団長アガタの弟くん。姉は人狼に変異して戦うが、アレクセイはスキル使用時にしか熊化せずイケメンを崩さない。HPが0になっても死なずに動き続け、HPを回復すれば普通に残留し戦闘続行するという恐るべき個性の持ち主。栄光の戦いで防衛編成に入れるのはご遠慮願いたい。
アレクセイのポイント
・HPが0になってもしばらく動き続けるのでPvPで活躍する
・お膳立てすれば強いが普通に高出力のキャラで殲滅した方が早い点がネック
個性
「不屈禁止」無効
攻撃+20%
氷結地形の影響を無視
「無限不屈」を持ち、発動してから2回目の行動開始まで持続する
デバフを2つ解除し、強靭を得て、個性の攻撃アップが倍になる
CT7
効果が切れても撃破にはならず、HPを回復すればそのまま戦闘続行できる。
通常攻撃
単体に110％の物理ダメージ
目標を撃破するとEN1回復
シンプルで高倍率。
リアクション
正面・側面からアクティブ攻撃された時、反撃で70%物理ダメージ
毎ターン2回まで
普通のカウンターは1回までだがアレクセイは2回反撃できるのが特長。
氷原之怒
十字範囲内の敵1名に突進して50％物理ダメージを与えスタンさせる
続けて目標から2マス以内の敵に氷属性の50％物理範囲攻撃
攻撃後、自身が氷面作戦を2ターン得る
氷面作戦：
氷結地形にいる時、被ダメ-30％、移動+1
移動力を補う突進スキル。アレクセイの持ち味である反撃や不死を活かすためには突出して敵陣に食い込まなければならない。このスキルがあれば接敵を1ターン早めることができるだろう。
足止めにも役立つ良いスキルなのだが、CTが重く連発できないのが難点。これが軽くて連発できる即時スキルだったらアレクセイの評価は変わったかもしれない。
渇血戦斧
攻撃を受けると渇血戦斧を獲得する
渇血戦斧：
与ダメ+20%、HP20%吸収
3層まで累積できる
3回殴られると与ダメ+60%、HP60％吸収とかなりの性能。いかに敵に殴らせてこの状態を維持するかがアレクセイ運用のキモとなる。
野性怒号
自身から3マス以内の敵に魔攻40％の貫通ダメージ
移動-2、攻撃-30％を付与
魔攻参照なのでダメージはあまり期待できないが敵前衛への範囲デバフとしては強力。移動を下げるので擬似的なZOCとしてアレクセイの周囲に敵を足止めし、自分を殴らせるという苦肉の策に使おう。できれば挑発効果くらいはつけて欲しかった。
反撃暴風
回撃を得る
反撃射程+2
反撃回数+1
反撃の物理ダメージ+85％
反撃ビルドの軸となるスキル。これを活かせなければアレクセイを活躍させるのは難しい。
決死戦
瀕死状態の時、攻防+20%
無限不屈時の出力を高めてくれる。敵の火線が集中するタイミングで反撃暴風を使い、不屈状態で反撃しまくる時にこれがあると獅子奮迅となる。
旋風戦斧
自身から2マス以内の敵に90％の物理ダメージ
敵を1人撃破するたび、個性のCT-1
初期スキル。個性のCTを減らせるのはありがたいのだが、CTが発生していない状態では特に意味がない。範囲に都合よく弱った敵を大量に巻き込めるかと言えば大抵は1～2体がいいところで、活用するにはうまい具合に削った敵をアレクセイの周囲に生かしておくというお膳立てが必要になる。正直面倒くさい。
使用感
ルチアの獣化兵ユニットは色々いるのだが執筆時点ではSRがプールに入っておらず使えるのはアガタとアレクセイの2人だけ、そのせいか所属はルチアでなく漂泊者扱いとなっている。エラマン勢も似たようなものだが、設定上は一番放浪してるはずのココアがきっちりウィルダなのに、漂泊者でひとまとめにされるのはちょっと寂しい。
アレクセイはティア表では下位に置かれがちだが、性能的には特に弱いわけではない。ちゃんと使えばちゃんと強いし、刺さるマップもある。ただ反撃にせよ不死にせよ、本領を発揮するのは殴られてからという前提があるため「面倒だし他にもっと速く攻略できるお手軽な高出力キャラがいるよね」という理由で相対的に評価が低くなっているという事情をご斟酌いただきたい。
個人的には使っていて面白いのはこういう尖った個性のあるキャラの方だと思うが出撃枠が少ないためお遊びユニットを入れる余裕がないのが困りものだ。本作はユニット数に比べてマップが広く作られているので、たまには10ユニットくらい出せてもいいのではないだろうか。
PvPでは唯一無二の無限不屈により相手に強烈なプレッシャーを与えることができる存在…だったのだが、星1で2ターンの無限不屈を持つトリスタンの実装によりそのポジションが危ぶまれる事態に陥った。ただしトリスタンは不屈禁止が通るので対策は可能。
アレクセイは反撃が強いのでダメージソースとして重点的に強化したいのだが、なにせ挑発がないため突出させて周囲の地形に氷をばらまき、敵を足止めして引き付ける必要がある。PvEでは敵がアホなのでそれでなんとかなっても、彼の不死を活かせるはずのPvPでは誰も単体攻撃で殴ってくれず機能しない。カバーで強引に割り込めばいいのだが守護はターンごとに1回しか発動せず、熊反撃や反撃暴風を使い切れず持て余してしまうチグハグ感がとても歯がゆい。挑発または強烈なカバースキルがあれば評価はぐっと上がっただろう。
というわけで、あまり使い勝手のいいユニットではないが、彼を活かす前提でスキルや編成をビルドすれば十分に活躍は可能なので、好きな人は悲観しなくて大丈夫だ。