雑感
緋紅之夜で登場する半グレ集団「ドッカーズ」の首班。港の荷役で鍛えられたマッチョな肉体から放たれる謎の晶石エネルギーで敵は爆発する。所属が騎士連合になっており、緋紅之夜をプレイするとその理由は分からなくもないが、正直あまり腑に落ちない。
トリスタンのポイント
・1戦闘に1回、任意のタイミングで「暴走状態」になることができる
・攻撃すると敵のシールドを即座に解除できる
・設計コンセプトは殴りキャラではなく範囲魔法キャラ
(ナーフの経緯)
・07.12 トリスタン実装時、あらゆる攻撃で敵のシールドを解除できることが評判を呼ぶ
・07.17 定期メンテ後、逆境の塔を除くほとんどの敵のシールドを解除できなくなり、
報告や問い合わせが公式に寄せられる
・07.18 公式FBで「スキルの仕様は変更していない」旨のコメントが公式よりなされる
・07.23 重要公告としてトリスタンのスキルにバグがあったこと、修正が告知される
補償は晶石300とモチーフ武器のトークン50
・07.24 メンテ後、解除不可表記がないシールドを解除できないことを確認した
個性
攻撃前、敵がシールド状態ならば自身の与ダメ+30%
攻撃後にシールドを3層6層解除する
範囲ダメージを与える時、物攻値を参照して魔法ダメージを与える
戦闘開始時、追加スキル「血色之怒」を使えるようになる
血色之怒:使用後に「暴走状態」になる 1戦闘1回まで
現HPの90%を失い、自身周囲2マスの敵に50%ダメージ
使用後に再行動、所有スキルのCTリセット、ENフル回復
血色之怒を使用後、無限不屈を得る(使用してから2回目の行動開始前まで)
クリティカル率・クリダメ+20%
即時以外のスキルのCT-2、消費EN-1
暴走が4ターン持続する
暴走状態:強靭・CC無効・割合貫通ダメージ無効を得る
与ダメ+25%
被回復効果-80%
まず目を引くのは暴走状態で、1戦闘に1回だが自ターンならいつでも発動することができる。効果は上記の通り、もはや何でもありのモンスターと呼んで差し支えない。無限不屈が2ターンで切れたあとのHP管理に注意がいる。
単体攻撃は物理、範囲攻撃は物攻参照の魔法ダメージとクセがある。
重要な特徴として、攻撃対象が物理シールド/魔法シールドを持っている時、何でもいいので攻撃するとシールドが1発で消える。ナイフガントレットやバーニングストーンでも可。
…だったのだが、2024.07.17のアプデ後にそれまで消せたはずのシールドが消えなくなった。多数の報告や問い合わせがあるも、運営は「開発チームから仕様変更は行っていないと聞いている」と斬って捨てたため、コルのサイレントナーフ事件の再来か?とばかりに、不買運動や当局への通報を呼びかけるヒステリックな動きが台湾ユーザーの間で見られた。
翌週、運営はトリスタンのスキルにバグがあったことを認め修正を告知したが、メンテ後に筆者が試験した限りではメンテ前と効果が変わっておらず(愚者10-14のフランク、11-4の雑魚ディフェンダーで解除不可表記のないシールドが解除されないことを確認。イベント「裂隙下的微光」内に限って解除可能)。トリスタンの性能目当てでガチャを引いたプレイヤーにとっては晶石300(ガチャ2回分)という補償で到底満足できるはずがなく、火に油を注ぐ結果となっている。
これまではシールド解除のスキルが存在しなかったため筆者も注意を払っていなかったが、多くの敵のシールドには「解除不可」の表記があり、07.24のメンテでそれまで解除不可がなかった複数のスキルにも解除不可の表記が追加された。ではそもそもシールド解除とはいつどこで使うことを想定したものなのか?という疑問が残る。トリスタンにシールド破壊の個性を持たせるのであれば、解除扱いではなく専用の文言を用意し、解除不可のシールドであろうとぶち破る(ただしシールドがギミックの中核にある神兵などは例外として不可)程度が落とし所だったのではないだろうか。
ともあれ、騒動はこれを書いている07.25現在ではまだ決着していないと思われる。今後さらなる苦情が浴びせられ開発が白旗を上げてトリスタンのリコールや補償に発展するか、プレイヤーが根負けして諦めたり去ったりして自然鎮火するかは未知数である。
通常攻撃
汎用の封印撃と致命撃。
ボス戦で単体攻撃を使う可能性を踏まえれば致命撃の方がいいか。
リアクション
近接攻撃のダメージ-20%
先制・反撃を受ける時ブロックし、被ダメを追加で-50%
反撃を受けた後、追加で70%物理攻撃
トリスタンは範囲攻撃やノックバックが多いのであまり反撃を受ける機会はないと思う。
一拳爆葬
単体に物理20%ダメージ+ノックバック1マス
さらに対象から2マス以内の敵に110%の火属性範囲ダメージ
暴走状態でない場合、攻撃後に自身から4マス以内の味方の隣にワープする
殴って1マス後退させた相手が爆発するので、実際にはこのような範囲を持っている。
火属性のため床が燃えるが、敵に火傷を与える効果はない。
突っ込んで撃った後ワープするのでヒット&アウェイができて便利だが、派手なカットインから受ける印象ほどダメージは大きくない。敵陣近くの床が燃えるのは味方にとっても邪魔になる場合があり良し悪しだろう。
拒馬などオブジェクトを殴ってもちゃんと爆発する。
定點爆破
即時:対象に定點爆破を付与する
定點爆破:以下のいずれかの状態になると爆発する
・対象が攻撃される(装備スキルを除く)
・対象が撃破される
・トリスタンが次の行動ターンになる
爆発は対象範囲2マスの敵にHPの20%の貫通ダメージを与え、被ダメ+20%を付与する
ダメージは貫通属性で血晶石の範囲ダメージアップは乗らず、暴走状態の影響も受けない。そのため暴走の瞬間最大風速にあまり貢献できず、コストの割に物足りない印象を受ける。当たり前だが、HP割合ダメージなのでHPの少ない低レベルの敵にはダメージ量も下がる。弱い敵を瀕死に追い込みたいといった特殊な状況では役に立つかもしれないが、できれば範囲ダメージ+貫通ダメージにして欲しかった。
範囲に易傷2を撒けるのがメリットだが爆破までにタイムラグが生じると敵が範囲から外れてしまう恐れがあるので、爆破待機状態にしたらすぐに次の攻撃で爆破してしまいたい。
燃血
魔攻値の一定割合を物攻値に上乗せする:
健康状態で+15%
負傷状態で+25%
暴走時は効果が倍になる
つけておくだけで常時効果のあるパッシブだが、通常時の効果量は大したことがない。トリスタンは物攻参照の魔法ダメージタイプなので元々魔攻値は高くないし、盛るべきステータスは物攻なので魔攻のドーピングもしない。そのため魔攻値の割合で上昇と言われても魅力に乏しいのが現実。
暴走で+50%まで行くとさすがに大きいので、個性が育って暴走状態を4ターン維持できるようになったら使い勝手がよくなるかもしれない。
熱血刺歩/熱血頭槌
熱血刺歩
即時:周囲1マスに突進し、与ダメ+20%を得る
使用後は熱血頭槌に変化する
熱血頭槌
即時:十字範囲内の敵に突進し、70%物理ダメージ、2マスノックバック
使用後は熱血刺歩に変化する
変化スキル。変化前と変化後のどちらもインスタントでEN消費がないため、移動手段として使い勝手がいい。与ダメ+20%がつくので本命の攻撃前の準備運動としてもGOOD。ヘッドバットは対ユニットタイプで溝は超えられない。
爆裂晶塵
対象範囲2マスに85%範囲ダメージ
ランダムなLv2デバフを1つ付与する
ぽんぽんとLv2デバフを撒けるのは便利。
使用感(※育成前)
星1、モチーフ装備星1での感想
タイマン上等ステゴロ脳筋キャラのような見た目とは異なり、設計上は範囲魔法が主体で思ったよりテクニカルな側面が強く初心者向けとは全く言えない。単体攻撃ビルドも可能だがスキルセットはほぼ別物になるため、ひらめきの力が複数必要になる。
運用上の留意事項は大きく2点ある。
①暴走状態を前提に出力が調整されている
②全ての攻撃にシールド破壊効果がある
通常時(非暴走状態)ではハッキリ言って弱い。ダメージが期待値に全く届かず中途半端な範囲攻撃での削り役でしかない。突破して星を増やしても強化されるのは暴走中の性能だけなので、冗談抜きで暴走することが前提のキャラ。
暴走すると最低でも与ダメ+25%と強靭がつき、狂戦士の斧を持っていれば40%防御無視も乗るのでこれで初めて合格点と言えるダメージが出るようになる。
頼みの暴走は星1で2ターン、星3で3ターン、完凸で4ターン持続するようになるが、無限不屈は2ターンのまま変わらない点に注意。
総じて暴走状態が基準の性能であり、暴走時(≒HP減少時)の出力をなるべく盛った上で短い暴走期間にバフデバフを集中して一気呵成に畳み掛ける戦術が必要となる。こう書くとボス戦向けキャラのように見えるが主力スキルは範囲攻撃でダメージ倍率が低く、単体相手には噛み合わない。大型ボスの全マスに当たり判定があってダメージが重複するなら良かったのだが…。現実的にはシールド持ちが密集しているマップで真価を発揮するだろう。
厄介なシールドを簡単に破壊できるのは便利。通常攻撃でも範囲攻撃でも装備スキルであっても、攻撃が当たりさえすれば一瞬で剥がせるので、シールドが前提の敵が一気に無力化する。物魔両方のシールドがあっても同時に消える。一部ボスが複層のシールドを張る場合は3層分だけ消せる。
2024.07.17のアプデでシールド破壊に関しては消えたり消えなかったりするよく分からない挙動になってしまった。絶対バグだと思うのだが公式は不具合と認知しておらず、仕様変更は行っていないと回答している。
神兵3のシールドも解除できることを確認(2024.07.13)した。(07.17のアプデ後にできなくなったようだ。)ただし神兵など単体ボスにトリスタンを起用するのであればそれ用のビルドに組み直す必要がある。燃血と狂怒追撃を持たせて暴走させ、ノノの奪魄と火オーラで支援、さらに戦術の追撃指令で連撃させ、ダメ押しにイナンナの再行動といったお膳立てをすれば、トリスタンでも十分な単体ダメージを生み出すことができるはずだ(想像)。
結論として、暴走状態の効果中に最大パワーを出し切る前提でビルドや編成を整えてやれば鬼のように強い。12章のボスを1人で殴って1ターンクリアできるほどだ。ただし実力を発揮するには、噛み合うマップを選び、装備とスキルを整え、味方をアイテムとして活用する必要があるため、手間が掛かるし面倒くさい。アレクセイでも同じことを言ったが、それならもっと手軽にぽんぽん攻略できるキャラがいる。ちょっとうるさい玄人が魅せプレイをするには好適な性能だが、間違っても初心者が扱っていいキャラではない。
装備は素手…ではなく斧。暴走でHPが減るため狂戦士の斧がいいだろう。ナイフガントレットやバーニングストーンを装備しておけば即時スキルで敵のシールドをはがせる。タロットは無難に魔術師。刻印も無難に剣+杖でいいと思う。モチーフ防具の血晶石護身符は魔法範囲ダメージアップで最大+40%まで伸びるため爆葬と相性が良く、正直これ込みで弱体調整されているのでは?という疑念を拭えない。