雑感
遠距離に留まりながらの単体攻撃が得意な吊し人の狙撃手。「物理攻撃力を参照して魔法ダメージを与える」という特性があるため、強化すべきは魔攻ではなく物攻。
ヌンガルのポイント
・実装時点でゲーム内最高の単体攻撃力を持ち、ボス戦で真価を発揮する
・魔法ダメージの長距離狙撃で物理耐性の高いディフェンダーをカモれる
・必殺技が準備ターンを要するので補助があると良い
個性
与える物理ダメージを魔法ダメージに変換する
クリティカル率+15%
目標との距離1マスごとに(隣接は0と数える)、与ダメ+5%(最大45%)
攻撃前に移動していない場合、最大射程+1
5マス以上離れた敵に攻撃する時、リアクション・先制・反撃を無視する
ヌンガルのスキルはどれも物理ダメージと書いてあるが、すべて魔法ダメージに変換される。盛るべきステータスは物攻で、魔攻を上げても意味がないので注意しよう。
遠い敵を狙うほど威力が上がり、10マスで最大になる。ヌンガルが持つ最大射程のスキルは致命準星で射程5、狙撃姿勢で+2、個性で+1で合計8マス。自力では10マスに到達できず何らかの補助手段が必要になる。理論値はともかく実戦では5~6マスが現実的な範囲だろう。あまり離れすぎると味方のスキルが届かずバフをもらいそこねたりする。
ちなみに移動前は射程+1とあるが、移動した後に八味地黄丸など装備でインスタントスキルを使えば移動判定がリセットされる。あと1マス届かねえ!という場合に覚えておくと救われることがある。
通常攻撃
致命撃
100%物理ダメージ
クリダメ+15%
標記弾
85%物理ダメージ
移動-1、倒吊人標記を付与
クリティカル率を盛れるなら致命撃が手軽だが、パッシブの「使命感」をつけられる枠があり同じ敵を狙い続けるボス戦なら標記弾の方がダメージ期待値は高い(行動ごとにデバフを除去しない相手に限る)。さらに雄鷹之眼の有無も含めて考えるとどちらがいいかは地形や相手によって変わる。
リアクション
遠距離攻撃の被ダメ-20%
行動開始時、敵の脅威範囲の中にいる場合、移動+2(CT3)
遠距離ダメージをカットしてくれる縁の下の力持ち的なリアクション。移動の方は普段意識することはあまりないと思われるが、お守り代わりにあって損するものではない。
致命準星
準備1ターン
単体に160%物理ダメージ
ブロックを無視する
対象が倒吊人標記を持つ場合、クリティカル率+60%
(クリティカル発生後、倒吊人標記は除去される)
ヌンガル最大最強のフィニッシュブロー。「快速装填」のスキルを併用することで準備ターンを省略できる。軌道は直撃タイプで地形や障害物に影響されないが高低差(特に仰角方向)には弱いので注意。
ボス戦では攻撃タイミングに合わせて構え、イナンナの再行動支援をもらって発射した直後に快速装填でEN補給&CT削減を行い、ただちに2発目を発射することで特大の合計ダメージを叩き込むことが可能。素早く手軽にクリアでき、一発のダメージも大きく気持ちいいため、高レベルの神兵をヌンガル&イナンナのコンビで屠るメソッドが一時期大流行した。
なお、このゲームならではのややこしいメカニズムとして、再行動時は「自身の行動ターン」とはみなされない。これにより、イナンナの再行動支援を受けて致命準星を発射する時は「行動ターン以外の与ダメアップ」という特性を持つ装備品の効果が発動する。具体的にはイリヤファイターボウと塔のタロットが該当。
それぞれ与ダメ+20%。ボス戦ではイリヤファイターボウと塔の一択である。
お膳立てなしにポンと適当に雑魚に撃っても期待通りのダメージは出ない。腰を据えてかかるボス戦で真価を発揮するスキルだ。
快速装填
即時
EN3回復
スキルCT-1
致命準星の準備ターンを省略する(3ターン持続)
ヌンガルの瞬間最大火力を演出するために必須のスキル。1回限りではなく3ターンも持続するところがポイントで、EN供給やCT削減が間に合えば2発3発と乱打することができる。
雄鷹之眼
即時
通常攻撃の射程+1
物攻+10%
攻撃前、高地優勢を獲得
物攻+10%に加え、無条件に高地優勢となり与ダメ+15%が得られる。
あまり機会としては多くないが、自分が低地から攻撃する場合は与ダメにマイナス補正がかかってしまうのに対し、それを帳消しにしてさらに高地優勢にできるメリットは大きい。
使命感
倒吊人標記を持つ敵を攻撃する場合、クリティカル率+30%、クリダメ+30%
クリティカル発生時、ENを追加で1回復
サフィアやスティンガーなど、敵にマーキングしてくれる吊し人と連携するならぜひ入れておきたいパッシブ。クリティカルが劇的に強化される。
狙撃姿態
即時
「狙撃姿態」状態になり、このスキルは「移動姿態」に変化する
狙撃姿態:
遠距離スキルの最大射程+2
攻撃+15%
クリティカル率+15%
移動できない
移動姿態:
狙撃姿態を解除し、速度+100
使用後に再移動できる
狙撃モード(射程と攻撃アップ、移動不可)と通常モードを切り替えるスキル。敵を待ち構えるステージが多くないため、シナリオ攻略中にはあまり出番がなかったような気がする。高台に陣取って狙撃モードになったところで、弓が意外にも高低差に弱いため攻撃が届かないというケースがよくある。特に弓ゲーと呼ばれたタクティクスオウガの経験者からすると弓での撃ち下ろしができないことに不満を覚えるだろう。
使用感
このゲームで妹と言えばヌンガルを指す。兄は存在感ゼロだが妹は相当な人気があるのか、中国ではサービス開始時に本来の実装順をすっとぱしていきなり単体ピックアップが開催された(兄は単体ピックアップを抹消された)。
積極的に殲滅しながら攻め上る雑魚戦マップと、同じ地点でじっくり構えるボス戦マップでビルドをがらっと変える必要がある。基本的には雑魚散らしよりエリートやボス狙いに適していると思う。
必殺技で障害物を無視して長距離まで狙えるのは大きな強み。ただし行動順が遅い上に1ターンの準備動作がいるため、狙った敵を味方がさっさと片付けてしまうこともよくある。彼女の攻撃を無駄にしないためにわざと敵を見守り生存させるのもナンセンスなので、イナンナと組ませて再行動させるか速度アップバフをかけて次ターンで行動順を優先的に回すなどの策を講じる、またはいっそ雑魚戦ではビルドを通常攻撃メインに切り替えて運用するのが良い。
致命準星の一発がデカいため雑魚敵には出力過剰である一方、体力が高いボスにバフデバフもりもりで殴りかかる用途には非常に向いている。普段使うことのない太陽のタロット(受傷状態の敵は防御0.8*0.8=0.64倍)が輝く。介護マシマシの条件つきではあるが文字通り桁違いの10万ダメージオーバーでLv70のボスを1ターンキルするような攻略動画も出回っており、一発のダメージレースにおいては実装時点での最強候補。ただ直撃スキルの割に思ったよりも高低差に弱く、-7~+3の範囲しか狙えないのは少々残念。弓全般に言えるが、上はともかく下にはもっと範囲が広くてもいいと思う。
魔法ダメージなのでカチカチのディフェンダー相手によく刺さる一方、デストロイヤーなせいで敵の弓兵との撃ち合いはできず、前衛同士がぶつかり稽古している間に狙撃で敵の後衛を減らしたい、というニーズには適さない。前衛の突破口を開けるためにディフェンダーをシールドごとぶち抜く場合、準備ターンでモタつくのが痛いので速度アップの手段かクイックリロードはぜひ欲しい。
マーカーのついた相手にはクリティカル率とクリティカルダメージが30%UPするという強烈なパッシブを持っている。特長を最大限に活かすためには他の吊し人との連携が欠かせず、チームアップでのシナジーを考える楽しさと苦悩を同時に味わえるだろう。サフィアをはじめ、執剣や兵蜂など近くの敵に自動でマーキングしてくれる味方がいると心強い。