ファカール【衛国之箭】

名前クラスレアリティ
ファカール【衛国之箭】
法卡爾 衛國之箭
ディフェンダーSSR
画像所属武器
鈴蘭の剣
イリヤ
列陣如林
移動力速度
3205

筆者のプレイ体験における使用感です。スキルやビルドは参考例で、絶対の正解ではありません。

雑感

イリヤ解放戦争終結後、ヌンガルと共にモーンレイスの軍学校へ入り国防の士として訓練を積んでいるファカールの姿。作中では1年しか経っていないのに身長がグンと伸びて人格的にも老成。

ファカール 衛国之箭のポイント
・優れたクリティカル性能を持つが星レベルへの依存度が高い
・護衛対象を指定して周囲警戒する
・協同を駆使したチームアップで真価を発揮する

個性

◆クリティカル率、クリティカルダメージが20%上昇、戦闘開始時にEN+1。
◆[協同饗応]:自身範囲4マス以内の最も近い敵1体を強制的に選択し、30%の物理ダメージを与える。
◆物攻、クリティカル率が5,10,10,15,15%上昇、クリティカル率の10,15,20,25,30%をクリティカルダメージに付加(この効果は最大+30,45,60,75,90%まで)。
◆警戒発動回数+0,0,1,1,2
◆(星5のみ)毎ターン初回[協同饗応]発動時にEN+1
◆(星5のみ)攻撃時クリティカル率が100%に達する場合、クリダメ+20%

星レベル物攻・クリティカル率クリ率→クリダメ変換協同饗応警戒数その他の効果
+5%クリ率の10%(最大+30%)4マス内の最も近い敵1体に30%物理ダメージクリ率/クリダメ+20%、戦闘開始時にエネルギー+1
★★+10%クリ率の15%(最大+45%)同上
★★★+10%クリ率の20%(最大+60%)同上+1
★★★★+15%クリ率の25%(最大+75%)同上+1
★★★★★+15%クリ率の30%(最大+90%)毎ターン初回発動時、EN+1+2クリ率100%時、クリダメ+20%

警戒とクリティカルのことしか書かれておらず、昨今のキャラの中ではシンプルな方。クリティカルは倍率の伸びが大きく、装備でクリティカル率を上限まで補強していると星レベルが上がるごとに目に見えて一発の出力が跳ね上がっていく。★1と★5で比較するとクリティカル率の10%転化→30%転化で3倍。さらに★5は追加でクリダメ20%追加。

上限である「クリティカル率の30%、かつ90%まで」を実現するためには戦闘中のクリティカル率が300%を超える必要があり、このとき相手の「被クリティカル率アップ」のデバフは計算に含めない。なかなか簡単に狙える数字ではなさそうだが、装備とバフを整えて戦術スキルを使えば一応届く。なお各キャラ共通でクリティカル率の基礎値は10%、クリダメの初期値は130%。普段であればクリティカル率の100を超えた分は無駄になってしまうが、それをダメージに転化できるという仕組みは面白い。

初期スキル

精確射擊

(物理ダメージ)単体攻撃、130%のダメージを与える。攻撃前に、目標に[🚫回避]を付与する(1ターン)。

回避が鬱陶しいステージでは使えるかもしれないが、普段はその存在ごと忘れているのでいざという時にも思い出せない。効果でスキルを逆引きできればいいのだが…。

ランク1

散射

(物理ダメージ)目標方向3*3区域内のすべての敵に、70%の[範囲傷害]を与え、[▼移動1]を付与する(2ターン)。

破甲箭矢

(パッシブ)攻撃後、対象に[物防2]を付与する(3ターン)。

どちらもあまり使う機会はないだろう。強いて言えば右。

ランク3

沉鋒裂空矢

(物理傷害)[協同号令]、単体攻撃、準備1ターン、180%のダメージを与える。
準備期間中、もし目標が自身範囲4マス以内にいる場合(大型キャラクターは最も近いマスで距離を算出)、自身の個性の[協同饗応]効果の目標を該当キャラクターに変更し、ダメージが倍になる。

チャージありで180%単体物理攻撃と、昨今のインフレにはちょっと取り残されている印象。塔のタロットやイリヤ格闘弓など「自ターン外」の攻撃アップ効果を受けるには再行動させる必要がある。準備中に何かしらの攻撃アクションを受けると回避やシールド吸収をしてHPが減らなくても構えが中断される。行動不能系デバフも多分同じ。後半にごちゃごちゃ書いてあるが「準備中は協同饗応のダメージが倍(物攻60%)になる」というだけの話である。

正直、このスキルを使ってファカールを単体ダメージディーラーとして活躍させるイメージはあまりわかない。

戍衛箭幕

(支援)[協同号令]、目標範囲4マス以内の領域に対し[警戒]を行う([警戒]の中心は目標の移動に伴い移動する)。
70%の物理ダメージを与えることができ、各ターン最大3回まで発動可能。
[警戒]期間内は、自身の[協同饗応]は目標を中心にトリガーされる。

護衛対象を指定し、そのキャラを中心に警戒を張るファカールのコアスキル。警戒発動数は星3で+1回、星5で+2回。これを使わないなら彼を起用する意味がない。護衛指定した対象が移動すると警戒範囲も動くので自分が前線に出る必要がないのは便利。

欠点は行動中断効果がないこと、物理なのでシールドに弱いこと。ダメージを受けると警戒解除されるのでそれを防ぐためにランク7の[強撃姿態]を併用する必要がある。

ランク5(リアクション)

防禦濺射

(リアクション)主動範囲攻撃を受けた時、受けるダメージが40%減少する。

あまりぱっとしない。

力量覺醒

(リアクション)回復効果が10%上昇する。回復を受けた時、[傷害2]を獲得する(1ターン)。

通常はこちらでいいだろう。

ランク7

疾躍

(支援)[即時]、目標地点へ跳躍し、1点エネルギーを回復、[△暴擊2]、[△暴傷1]を獲得(2ターン)。
[付帯パッシブ]、効果:[強撃姿態]時に、本スキルの最大射程が2マス増加する。

移動スキル。主に強撃姿勢を取ったままジャンプするために使う。EN回復とクリティカルアップもつくため無駄がない。ただし警戒主体の場合は移動しなくても味方が射程8マスに収まる場合が多いため移動そのものの必要性はそこまで高くはないと思う。

強擊姿態

(支援)[即時],自身は[強擊姿態]を獲得し、本スキルは[機動姿態]に変更される。

【強擊姿態】
妨害無効、移動不能。攻撃、クリティカル率、クリティカルダメージが15%上昇。解除不可、無効化不可。

【機動姿態】
(支援)自身から[強擊姿態]を解除し、[△速度2]を獲得する(2ターン)。再移動可能。

ファカールのキモである警戒スキルが被ダメで解除されてしまうので、それを防ぐために使う。移動はできないが代わりにクリティカルアップする。ファカールの警戒は対象が動けば効果範囲も勝手に追従してくれるので自身は動く必要がなく、このスキルとは噛み合っている。

通常姿勢に戻る時に行動ターンを消費するのがネックなので構える場所は選ぼう。シルエットスキルとして旧ファカールへ移植できる。

ランク9(通常攻撃)

會心擊

(通常攻撃)85%の物理ダメージを与え、攻撃前、クリティカル率が15%上昇、攻撃方式は[曲射]。

蓄勢擊

(通常攻撃)85%の物理ダメージを与え、次のスキルダメージが15%増加、攻撃方法は[曲射]。

会心撃で問題なし。

ランク11

破盾高手

(パッシブ) [シールド]を持つ敵を攻撃する時、攻撃が30%上昇し、防御を40%無視する。

ファカールは単体物理攻撃のためシールド持ちに弱い。ゆえにこのスキルは結構有用だが枠がきつい。敵が物理シールド主体のマップではおとなしく引っ込めて警戒はモモやサマンサに任せたほうがいいと思う。

穩固瞄準

(パッシブ)物理攻撃後、対象に[攻撃2]、[傷害2]及び[🚫パッシブ]を付与する(2ターン)。ターン外でダメージを与えた時、EN+1(毎ターン2回まで)。

警戒や饗応でダメージを与えるとENが回復する便利なスキル。これがないと毎ターン警戒を維持するのが苦しい。「ダメージを与えると」なのでシールドで阻まれると回復しない。

ランク13(極限スキル)

攻撃アップ、ターン外の与ダメアップ。

シルエットスキル

驚くことに旧ファカールのスキルから性能変化が一切ない。CT削減くらいはしてくれても良かったと思うのだが…?

使用感

警戒ディフェンダー。リラと同様、突っ込んでくる軽装アサルターには強烈なストッピングパワーを発揮する。

試用ではバチクソ強いのにいざ引いて星1で実戦に出すと全然ダメージが出ない。理由としては単体物理攻撃メインでクリティカルがダメージソースなのに対し、星1ではクリティカル率をクリダメに転化する機構の数値が伸びないため。星1と5で3倍以上の差がある。また警戒発動回数も初期は3、星5では5と大きく異なる。

警戒に行動中断がついていないのでシルエットサマンサの警戒(中断あり・敵の周囲を巻き込んで範囲攻撃)と比べて期待外れ感がすごい。それらを覆すためにはとにかくクリティカルを盛って敵前衛の防御やシールドをぶち抜けるほどの出力が必要で、装備や刻印、星レベルでの成長に依存する度合いが高い。成長が楽しみな半面じれったく感じるキャラだ。

今シーズンのキャラは鈴蘭チームでの協同がデザインコンセプトとなっており、チームで固まって行動することで真価を発揮する。協同をフル活用すれば1+1+1=10のようなイメージで運用できる代わり単体での性能は控えめな傾向で、派手なインフレに慣らされていると初見での物足りなさはある。協同をスキル性能として入れ込んでしまったためにラヴィアが仲間外れになり号令も饗応もできないなど、コンセプトとして首を傾げる部分も存在。ストーリー的に世代交代が進みラヴィアはもう傭兵団に居場所がないことを暗に示しているのか…。

運用スタイルは護衛型と攻撃型に大別される。護衛型では強撃姿勢でどっしり構えていれば良く、スキルセットは警戒・強撃・穩固瞄準と明快で迷う必要がない。護衛対象を中心に警戒が発生するので自分が動いて前に出る必要はなく、ランク11のパッシブでENも回復するため警戒態勢を維持できる。攻撃型ではチャージありの裂空矢がメインとなるので強撃姿勢を維持したまま移動するために疾躍が必要。ただし単体アタッカーをさせるなら他にもっと優れたキャラがいると思う。

武器はモチーフ弓・格闘弓・ミーティア。ただしミーティアの追撃は警戒や饗応ではトリガーしないので通常攻撃やチャージスキルとセットで用いる。ダメージ期待値はモチーフが最良だが警戒中心なら格闘弓でOK。

モチーフ武器

クリティカル率+20%(4マス以内の敵を攻撃する場合追加で+40%)

クリティカル率だけが大きく上昇する弓で、ファカールのダメージ期待値をかなり底上げできる。

余談だが弓の両端に滑車のついたコンパウンドボウは設計に高度な物理学の知識を要し、1960年代の発明でほぼ現代の兵器である。