雑感
法皇国から懸賞金つきで指名手配されている「沼地の魔女」だが、正体は草花が友達の優しいお姉さん。住処周辺の沼地で晶石による汚染や動植物の変異が発生しており、その原因究明と浄化を行っている。得意な料理はオムライス。
フラヴィアのポイント
・3種の花を使役するサモナー
・周囲の地形を次々と花畑に変え、乗っている味方にはバフを敵にはデバフを与える
個性
戦闘開始時、自身から2マス以内の地形を「花田」に変え、2ターン持続する。
戦闘開始時、「刺麗瑰」を1株召喚する(「植物朋友」は同時に1体までしか存在できない)。
「植物朋友」はフラヴィアの攻防値の100%とHPの120%を引き継ぐ。
フラヴィアが存在する時、以下の効果を得る。
・「植物朋友」の攻防ステータス+10,15,15,25,25%。
・「花田」地形にいる時、味方は与ダメ+0,10,10,10,20%、被ダメ-10,10,10,20,20%を得る。また「植物」が得る与ダメアップ・被ダメ減少の効果は1,1,2,2,2倍になる。
・「花田」にいる敵ユニットはフラヴィアと植物朋友から受けるダメージ+0,0,0,0,20%。
花田:
地形。キャラクターの被治療効果+15%。火属性攻撃を受けると燃焼する。
植物朋友:
召喚キャラクター。攻撃タイプ「刺麗瑰」、回復タイプ「夏鈴草」、援護タイプ「淡月白」の3種。
初期スキル
(選択)「生息の力・綻放」「生息の力・滋養」「生息の力・庇廕」を選んで使用できる。「植物朋友」が撃破されるとスキルは「生息の種」に変化する。
それぞれ味方に単体バフや回復を行えるスキルだが、対象が植物の場合は攻撃型・回復型・タンク型の3タイプに変化させる。即時スキルではなくENも必要な点、植物変化に3ターンの期限がある点に注意したい。
(支援)自身の近くに刺麗瑰を1株召喚する。戦闘ごとに1回まで。
植物が倒されてしまった場合に再召喚できる。
召喚ユニット・植物朋友
3種類の「植物朋友」はいずれもディフェンダー・召喚物・列陣如林で判定されるもよう。フラヴィア自身と異なり漂泊者は乗らない。
共通の仕様として以下のような特徴を持つ。
・射程4の単体魔法攻撃(80%)
・普通移動はできないが、即時スキルで4マスワープする
・撃破されると範囲2マスにダメージ
・フラヴィアが撃破される前に身代わりになってHPを失いスタンする
・フラヴィアが撃破されても植物はそのまま残る
共通スキル
植物① 刺麗瑰
ステージ開始と同時に召喚され、攻撃を担当する。盛綻はバフを受けた後の変化スキル。フラヴィアの豊穣之息などでコンスタントにコスト供給できれば結構強い。
植物② 夏鈴草
範囲回復スキルと、行動終了時HP回復を付与するオーラを持つ。3ターンでバラ形態に戻ってしまう。
植物③ 淡月白
守護と協防で味方をカバーする。そこそこ固いがカバーが毎ターン1回しか発動しないのが痛い。3ターンで勝手にバラに戻ってしまうのも不便。
ランク1
大地的祝福
(支援)目標地点から3マス以内の味方ユニットに移動+1、「大地の祝福」、移動デバフ無効を2ターン与える。
大地の祝福:
バフ。移動した経路を花田に変更する。2ターン持続。
集団に移動力を与え、歩いた後に花が咲くという大神のアマ公を思い起こさせるスキル。フラヴィアはディフェンダーなので行動順は比較的早く、初手で味方全員にかけやすい。
滋養露滴
(回復)魔攻100%で単体回復。地形を花田に変更する(2ターン)。対象が植物朋友であった場合、回復量は魔攻150%となり、かつ治療前にデバフ3つをランダムなLv2バフ(2ターン)に変換する。
射程6の単体回復。人間相手にはデバフ除去の効果はない。
ランク3
大地的摯愛
(オーラ)花田地形にいる味方ユニットの攻防+10%。花田地形にいる敵ユニットの攻防-10%。
自身にも効果がある。花畑に乗りさえすれば場所は問わないのでチャンスは多いが、いかんせん効果量が10%では厳しく、スキル枠を割くべきかは悩ましい。
自然指引
(パッシブ)フラヴィアが存在する時、以下の効果を得る。
「植物朋友」の与ダメ+15%。「植物朋友」が「花田」にいる敵に与えるダメージは更に+15%。
アタッカーとして運用するなら欲しい。花畑にいる敵に対して植物が1.15*1.15=1.32倍のダメージを出せるようになる。バラの単体スキルが110+20%なので130*1.32で約170%に届く。範囲スキルは180%にもなるが敵が全部花畑に乗っていなければ意味がないので、とにかくお膳立てが難点。
ランク5(リアクション)
繁茂生機
(リアクション)自身から3マス以内の味方が単体攻撃されたとき、フラヴィアの魔攻20%で回復し、地形を花田に変える(2ターン)。毎ターン2回まで発動する。
ココアの被撃回復が異常すぎて比較すると霞んでしまうが、お守りとしては十分。
生存大師
(リアクション)アクティブ攻撃される時、被ダメ-8%。受ける環境ダメージ-70%。
通常、あえて取得する必要はない。
ランク7
破土豊茂
(魔法ダメージ)空き地マスを選択し、そこから2マス以内の敵に60%の魔法ダメージを与え、範囲内の地形を花田に変える(2ターン)。その後「植物朋友」を選択した地点へ転送する。
フラヴィアの運用は植物の移動制限がネックになるので、任意の場所へ植物を送り込めるスキルは便利。EN2で取り回しに優れる。ツリーの反対側に有用なスキルがあるのが問題。
大自然的庇護
(魔法ダメージ)自身から3マス以内の敵に70%の範囲魔法ダメージを与え、与ダメ-20%を付与し、範囲内の地形を花田に変える(2ターン)。攻撃前に敵が花田にいた場合はさらに移動-2を2ターン与える。その後フィールド上の「植物朋友」が同じ効果を1回発動する。
フラヴィアのダメージソースとなるAOE。植物がものまねして同じスキルを発動するため、狙った敵に効果範囲が重複するように使おう。自分と植物の両方当てて140%だが、そこからダメージを伸ばすためには花畑を敷き詰め、自然指引のために枠を使うなどダメージを出すための準備をきっちり行う必要がある。デバフいらないので威力にもう一声、もしくは花畑を踏んでいる敵には睡眠など行動不能系のCC効果が欲しかった。
ランク9(通常攻撃)
翠綠之箭
(通常攻撃)単体に90%魔法ダメージを与え、地形を花田に変更する(2ターン)。
無難な性能。
回能撃
(通常攻撃)80%魔法ダメージ、EN1回復。
大自然の庇護をメインに立ち回るなら選択肢に入る。
ランク11
豊穣之息
(パッシブ)行動終了時、花田地形にいる場合、自身と召喚した植物朋友のHPを20%・ENを2回復し、ランダムなLv2バフを2つ得る(2ターン)。行動終了時に花田地形にいない場合、自身と植物朋友のマスを花田に変える(2ターン)。
大自然の庇護をメインとしてアタッカーをやらせるなら便利なEN供給スキル。毎ターンEN+2はかなり心強い。HPも回復するので他に適した防具がなければ常磐の飾りを持たせてもいいかなと思う。それだとバフ過剰な気もするが。
植物所愛之人
(パッシブ)フラヴィアが存在する時、次の効果を得る。「植物朋友」の攻防+8%、被ダメ-40%。行動終了時、自身から2マス以内の地形を花田に変え(2ターン)、植物朋友を自身の近くへ転送させる。
植物をタンク運用するなら欲しい。常時被ダメ-40%は頼もしすぎる。ただしフラヴィアの隣に強制ワープさせられるので花を突出させて囮に使うことはできない。
使用感
星1時点での話になるが、どうにもビシッと決まらない印象。「周辺に花畑を撒いて乗っている敵味方に広く浅い効果を与える」「攻撃や防御は主に召喚ユニットが担う」といったコンセプトであり、攻撃役としては範囲魔法がメインなのでボスには火力が足りず、タンクとしては花の性能に不満、支援回復役としては出撃枠を使うほどの魅力がない。基本的に前に出て戦うのは召喚植物で本体はそれを強化しつつ自分中心の範囲攻撃を撃つ、縁の下の力持ち的な立ち位置になるだろう。
星が上がれば植物はかなり強化されるものの移動に制約があるのは変わらないので取り回しが窮屈だし操作は1キャラ分増えるので大変。植物強化のために本体のビルドで補助してやる必要があり、フラヴィア本人は植物をバフやパッシブで強化する係になってしまうので、それなら最初から1人で戦えるキャラを使えばいいのではという疑念が生じてしまう。
緋紅之夜あたりから実装されるキャラはどれも異常な性能を持っており、それらと比較すると相対的に派手さが足りないが、そもそもどのキャラもコンテンツに対してはオーバースペックである。なので弱くて戦力外という意味では決してないのだが、ルヴァタの強烈な範囲DOTやエストラの異常な移動範囲+単体火力と比べて優先して確保したいかと問われると首を横に振らざるを得ない。いつもの固定メンバーでのルーチン消化に飽きているプレイヤーが味変で気分転換する時に使うキャラだと思う。
攻撃も防御も植物ありきのキャラなので、植物を切り替える初期スキルは個性に組み込むとか、通常攻撃の代わりに入れるべきではないか。せっかく色々なスキルを持っているのに実質2枠しか選べないので組み合わせが限られてしまいストレスになる。
花畑は燃えるためルヴァタやベラとの相性は悪い(ルヴァタ側にはメリットであるとも言える)。キアの掃除で「汚物は片付けないと…」と言われて綺麗さっぱり除去されてしまうのが悲しい。笑ったのはリラで、星5のイラストに花畑を背負ってるキャラなのにシナジーどころか戦場穿行で踏み荒らして花畑を消滅させてしまう。さすがに開発はもうちょっと考えた方がいい。
ビルドは大筋でバラの「盛綻」と「大自然の庇護」を主軸にした範囲攻撃ビルドか、淡月白を強化してタンクを任せるかの2択だが、どちらにせよパフォーマンスを発揮するためにはロールに適したパッシブをつけた上で花畑を敷き詰めることが前提となり、準備の手間の割には決め手に欠けるというのが現時点での結論となる。