雑感
緋紅之夜で登場する半グレ集団「ドッカーズ」の首班。港の荷役で鍛えられたマッチョな肉体から放たれる謎の晶石エネルギーで敵は爆発する。所属が騎士連合になっており、緋紅之夜をプレイするとその理由は分からなくもないが、正直あまり腑に落ちない。
トリスタのポイント
・1戦闘に1回、任意のタイミングで「暴走状態」になり大幅な出力向上が得られる
・無限不屈を持ち、発動中はどんな敵の猛攻にも倒れない
・見た目の印象に反して範囲魔法を多く操る
(ナーフの経緯)
・07.12 トリスタ実装時、あらゆる攻撃で敵のシールドを解除できることが評判を呼ぶ
・07.17 定期メンテ後、逆境の塔を除くほとんどの敵のシールドを解除できなくなり、報告や問い合わせが公式に寄せられる
・07.18 公式FBで「スキルの仕様は変更していない」旨のコメントが公式よりなされる
・07.23 重要公告としてトリスタのスキルにバグがあったこと、修正が告知される。補償は晶石300とモチーフ武器のトークン50。リコール対応なし
・07.24 メンテ後、解除不可表記がないシールドを解除できないことを確認した
・12.31 10章の11、11章の4で解除不可表記がないシールドを解除できないことを確認した
・01.27 日本版の公式アナウンスで「一部のシールドを解除する」という表記を確認。原語にはなかった「一部の」が追加されている。
あまりにも意味不明な対応で何が正しく何が間違いなのか正直分かっていない。当サイトを引用して作られているキャラ解説動画も一部見受けられるが、トリスタに関してはやめた方がよい。ごめんなさい。
個性
攻撃前、敵がシールド状態ならば自身の与ダメ+30%。
攻撃後にシールドを6個解除する(※2024.12.31現在 機能していない)。
範囲ダメージを与える時、物理ダメージを魔法ダメージとみなす。
戦闘開始時、追加スキル「血色之怒」を使えるようになり、使用後に「暴走状態」となる。戦闘中1回まで。
「暴走状態」は2,2,3,3,4ターン継続する。
「暴走状態」時、クリティカル率・クリダメ+0,10,10,20,20%。(星5のみ:かつ即時以外のスキルのCT-2、消費EN-1)
「血色之怒」を使用後、「無限不屈」を獲得し、次の1,1,1,2,2回目の行動開始前まで継続する。
血色之怒:
スキル。現HPの90%を失い、自身周囲2マスの敵に50%ダメージ。使用後に「暴走状態」となり再行動できる。所有スキルのCTリセット、ENが最大まで回復する。1戦闘1回まで。
暴走状態:
バフ。強靭・CC無効・貫通ダメージ無効を得る。与ダメ+25%、被回復効果-80%。解除できず、無効化できない。
無限不屈:
バフ。撃破された時に一定のHPを得て復活する。回数は無制限。
まず目を引くのは暴走状態で、1戦闘に1回だが自ターンならいつでも発動することができる。周囲にダメージを与えてから再行動でスキルリセット+即時フルチャージ状態であるため、全力で敵に殴りかかろう。暴走単体では与ダメ25%アップだが、パッシブの「燃血」は暴走時に魔攻値の50%を物攻に上乗せする効果を持ち、その効果は絶大。
暴走前
暴走後
2点注意がある。まずは暴走=無限不屈ではないということ。暴走は2~4ターン継続、無限不屈は1~2ターン継続で、不屈が先に切れる。暴走突入時のHP-90%とHP回復効果-80%が足かせとなり、瀕死の状態からの立て直しは簡単ではない。実際は無限不屈が切れる前に全リソースを投入し、速攻でマップクリアを目指すことになるはずだ。
もう1点は、暴走の与ダメ+25%は物理/魔法ダメージにしか乗らないため、貫通ダメージには効果がないこと。これは他のキャラのバフでも同じだが、このゲームは「ダメージ」と「貫通ダメージ」は別物として扱われることを改めて確認しておきたい。
単体攻撃は物理ダメージで、範囲攻撃は魔法ダメージに変換というクセがある。固有スキルの多くは範囲攻撃で、バチバチのタイマン上等ステゴロキャラかと思ったら設計思想は意外とそうでもないようである。
重要な特徴として、攻撃対象が物理シールド/魔法シールドを持っている時、何でもいいので攻撃するとシールドが1発で消える。ナイフガントレットやバーニングストーンでも可。
2024.07.17のアプデ後にそれまで消せたはずのシールドが消えなくなった。多数の報告や問い合わせがあるも、運営は「開発チームから仕様変更は行っていないと聞いている」と斬って捨てたため、コルのサイレントナーフ事件の再来か?とばかりに、不買運動や当局への通報を呼びかけるヒステリックな動きが台湾ユーザーの間で見られた。
翌週、運営はトリスタのスキルにバグがあったことを認め修正を告知したが、修正内容は「シールドを3個解除する」→「シールドを6個解除する」という意味不明な文言変更であり、メンテ後に筆者が試験した限りではメンテ前と効果が変わっていない。愚者10-11のフランク、11-4の雑魚ディフェンダーで解除不可表記のないシールドが解除されないことを確認。フィールド上のタロットカードを敵が取得した場合に付与されるシールド、およびイベント「裂隙下的微光」内の敵に限って解除を確認した。
多くの読者は「シールド6個って何?」と感じるだろう。実はトリスタ実装時の逆境と緋紅之夜関連の時限イベントに限り、複層の物魔シールドを持つ敵が登場した。特に逆境はこじ開けたシールドを張り直されるためトリスタの範囲攻撃でシールドを一気に消して畳み掛けるのが有用とされたが、開催期間中にナーフされてその戦術が使えなくなり、ナーフ前後でスコアの稼ぎやすさが大きく変わってしまったことでやる気勢の不満は高まった。その副作用として運営は後に新キャラ実装直後はバグ修正せず逆境が終わるまで2週間待たせるという判断をし、それはそれでユーザーの不満の種となってしまう。
シールド解除の性能目当てでガチャを引いたプレイヤーにとっては晶石300(ガチャ2回分)という補償で到底満足できるはずがなく、リコール対応もないため火に油を注ぐ結果となっている。
これまではシールド解除のスキルが存在しなかったため筆者も注意を払っていなかったが、多くの敵のシールドには「解除不可」の表記があり、07.24のメンテでそれまで解除不可がなかった複数のシールドスキルにも解除不可の表記が追加された(7章最後のティードンなど)。神兵3のようにシールドがギミックの中核をなすボス敵ならまだしも、道中ステージの雑魚すら解除できない、しかも解除不可と書かれていないのに解除できないのは完全に理解不能である。
ともあれ、騒動はこれを書いている07.25現在ではまだ決着していないと思われる。今後さらなる苦情が浴びせられ開発が白旗を上げてトリスタのリコールや補償に発展するか、プレイヤーが根負けして諦めたり去ったりして自然鎮火するかは未知数である。
その後、12.31現在ではトリスタに関して修正や補償の動きはなく、もう済んだことになっているのか「シールドを6個解除する」と書かれた個性の効果がほぼ機能していない状況に変化はない。初夏ラヴィア、トリスタ、夏日サフィアと立て続けに実装即ナーフが続き、この頃から台湾の攻略勢が次々に姿を消した印象だ。毎回「今後は気をつけます」と言うだけで再発防止は全くされておらず、安心できる補償対応もなく、記述の矛盾も放置されているようでは、さすがに警戒して新キャラを買い控える動きが出ても仕方ないだろう。
これまで台湾版で何度か問い合わせをしているが、いずれもテンプレ返答だけで無視されている。もし日本版でも同様の不具合があった場合は公式サポートから問い合わせをして欲しい。数が多ければ対応されるかもしれない。
初期スキル
爆裂晶塵
(物理ダメージ)対象マスから範囲2マス内の敵に85%範囲ダメージを与え、ランダムなLv2デバフを1つ付与する(2ターン)。
ぽんぽんとLv2デバフを撒けるのは便利。
ランク1
狂怒追擊
(物理ダメージ)単体120%ダメージ。対象を撃破できなかった場合は現在HPの20%を犠牲にして60%ダメージの追撃を行う。
消費するHPとダメージ量に相関関係はないので、瀕死から撃ってもちゃんとダメージは出る。単体ビルドの要。
擊退追擊
(物理ダメージ)単体70%ダメージ。追撃で70%ダメージとノックバック2マスを与える。
ノックバックはヘッドバットで足りるので、同じ単体攻撃なら出力の大きい狂怒追擊の方がいいと思う。
ランク3
熱血刺步/熱血頭槌
熱血刺歩:
即時。周囲1マスに突進し、与ダメ+20%を得る。使用後は熱血頭槌に変化する
熱血頭槌:
即時。十字範囲内の敵に突進し、70%物理ダメージ、2マスノックバック。使用後は熱血刺歩に変化する
変化スキル。変化前と変化後のどちらもインスタントでEN消費がないため、位置調整の手段として使い勝手がいい。与ダメ+20%がつくので本命の攻撃前の準備運動としてもGOOD。ヘッドバットは対ユニットタイプで溝は超えられない。
燃血
(パッシブ)健康な場合、魔攻値の15%を物攻値に上乗せする。負傷状態の場合、同じく25%を上乗せする。暴走時は効果が2倍になる。
つけておくだけで確実に効果が得られるパッシブ。トリスタが輝くのは暴走時なので、暴走出力を大幅に引き上げてくれる燃血は頼れる相棒だ。健康なうちはほんのちょっぴりしか恩恵がない。雑魚散らしにトリスタを使って暴走ダメージが過剰だと感じるなら他のスキルに変えてもいいだろう。
ランク5(リアクション)
街頭風範
(リアクション)近接攻撃のダメージ-20%。先制・反撃を受ける時ブロックし、被ダメを追加で-50%。反撃を受けた後、追加で70%物理ダメージを与える(毎ターン1回まで)。
殴り合いに強そうなトリスタのイメージに近いスキル。とはいえトリスタが敵と正面から殴り合うのは暴走中が多いので、被ダメ減はそれほど恩恵を感じないかもしれない。敵が反撃持ちならダメージが増えてラッキー。
防禦箭矢
使いません。
ランク7
一拳爆葬
(物理ダメージ)単体に20%ダメージ+ノックバック1マス。さらに対象から2マス以内の敵に110%の火属性範囲ダメージを与える。
暴走状態でない場合、攻撃後に自身から4マス以内の味方の隣にワープする。
殴って1マス後退させた後に相手が爆発するので、実際にはこのような範囲を持っている。
火属性のため範囲内の床が燃えるが、敵に火傷を与える効果はない。
非暴走状態では、単独で突っ込んで攻撃したとしてもワープして味方の近くに戻って来る。ヒット&アウェイができて便利だが、暴走なしだと派手なカットインから受ける印象ほどダメージは大きくない。
ちなみに拒馬などオブジェクトを殴ってもちゃんと爆発する。
定點爆破
(デバフ)即時:対象に「定點爆破」を付与する。
定點爆破:
以下のいずれかの状態になると爆発し、対象から2マス以内の敵にHP20%の貫通ダメージを与え、被ダメ+20%を付与する(2ターン)。
・対象がトリスタに攻撃される(装備スキルを除く)
・対象が撃破される
・トリスタが次の行動ターンになる
貫通ダメージなのが長所でもあり短所でもあるといった印象。
貫通属性に血晶石の範囲ダメージアップは乗らず、暴走状態の影響も受けない。そのため暴走の瞬間最大風速にあまり貢献できず、コストの割に物足りない印象を受ける。当たり前だが、HP割合ダメージなのでHPの少ない低レベルの敵にはダメージ量も下がる。殺さず弱らせて捕獲するようなステージでは使えるかもしれない。
範囲に易傷2を撒けるのがメリットだが爆破までにタイムラグが生じると敵が範囲から外れてしまう恐れがあるので、爆破待機状態にしたらすぐに次の攻撃で爆破してしまいたい。
ランク9(通常攻撃)
封印擊
致命擊
致命撃でいいでしょう。
ランク11
家人
毀滅風暴
使わないので割愛。
使用感
オラついた脳筋キャラの印象とは異なり、設計上は範囲魔法が主体で思ったよりテクニカルな側面が強く初心者向けとは全く言えない。個人的には範囲攻撃の出力が思ったほどではない(ダメージを出すための仕組みが理解できない)ため、単体攻撃ビルドでボスを殴らせる方がシンプルで使いやすいと感じた。
燃血と狂怒追撃を持たせて暴走させ、各種オーラや戦術で支援といったお膳立があれば耐えられる敵は皆無。
運用上の留意事項は大きく2点ある。
①暴走することが前提である
②個性の「シールド破壊」はほぼ嘘
通常時(非暴走状態)では褒めるのが難しい。ダメージが期待値に届かず中途半端な削り役であり、耐久性も平凡以下。星Lvを上げても強化されるのは暴走中の性能だけなので、冗談抜きで暴走することが前提のキャラと考えて良い。暴走すると最低でも与ダメ+25%と強靭がつき、狂戦士の斧を持っていれば40%防御無視も乗るのでこれで初めて合格点と言えるダメージが出るようになる。
頼みの暴走は星1で2ターン、星3で3ターン、星5で4ターン持続するようになるが、無限不屈は最大2ターンで先に切れてしまう点に注意。不屈の効果が伸びる星4まではなんとか上げたい。無限不屈の効果中にボスや敵集団を削り切るのが彼女に課せられた役割で、使い捨ても考慮する必要がある。暴走時(≒HP減少時)の出力を可能な限り盛った上でバフデバフを集中して一気に畳み掛けよう。
2024.07.17のアプデ以降、シールド破壊に関しては意味不明な挙動になってしまった。筆者が目視で確認した限りでは、フィールドのタロットカードを敵が拾ってシールドがついた場合や、特定のイベント内で出現する敵にだけ作用し、それ以外のステージでは解除無効表記の有無に関わらずシールドを解除できないと思われる。
複層シールドの例
結論として、暴走中に最大パワーを出し切る前提でビルドや編成を整えてやれば闘神。12章のボスを1人で殴って1ターンクリアできるほどだ。また環境が進んだ場合、敵がこちらをワンパンするのが当たり前になり、正面から殴り合えるのは不屈持ちだけというケースもしばしばあるため、そうしたステージの切り札として「先生!お願いします!」と出陣になることも多い。ただし実力を発揮するには、噛み合うマップを選び、装備とスキルを整え、味方をアイテムとして活用する必要があるため、手間が掛かるし面倒くさい。オートで手軽に使えるキャラでないことは覚えておこう。
装備は素手…ではなく斧。暴走でHPが減るため狂戦士の斧がいいだろう。防具は砂時計か、範囲攻撃を使うならモチーフ装備の血晶石護身符。タロットは無難に魔術師や正義で。刻印はいつもの剣+杖でいい。
モチーフ装備「血晶石護身符」
魔法ダメージ+10%、魔法範囲ダメージ+20%。瀕死時はそれぞれ効果が2倍になる。
ストーリーで重要な意味を持っていたアミュレット。一挙爆葬や爆裂晶塵をメインで使うなら恩恵は大きいが重ねるにはマネーか時間が必要。モチーフ装備は他に優先して重ねたいものが多すぎて悩ましい。
瀕死時に効果が倍になるというまさにトリスタのために当て書きされたスキルを持つが、筆者はトリスタではなく純粋な魔法キャラに持たせている。