ラヴィア【初夏記憶】

名前クラスレアリティ
ラヴィア【初夏記憶】アサルターSSR
画像所属武器
イリヤ

緋紅之夜

筆者のプレイ体験における使用感です。理論値に基づく最終評価ではありません。

雑感

2024.6.14に実装された「側影」システムの第一弾。

「側影」は「シルエット」または「プロファイル」といった意味で、同一キャラクターの異なる時点での能力や姿を描いたものだ。オリジナルキャラとシルエットキャラは同時に出撃できない。どちらかの状態に切り替えて使うことになる。

ラヴィア初夏記憶のポイント
・範囲攻撃の連発で敵集団を圧倒できて気持ちいい
・1ターン内に連続行動すればするほどスキルの威力が上がる
・生存力は期待できないため仕様を理解し最大効率で確実にトドメを刺そう

個性

範囲攻撃が命中すると再行動し、「疲労」を獲得(次の行動開始まで)。
敵ユニット1人にダメージを与えるごとに「活力」を1得る(最大30)。
戦闘開始時、活力を10得る。
疲労:個性による再行動が発動しない。
活力:1スタックにつきクリティカル率+10。スタック数10ごとにボーナス。

わちゃわちゃ書いてあるが、要するに
・星5でも1ターンに1回までしか再行動できませんよ
・敵を殴れば殴るほど活力が累積して強くなりますよ
ということ。

通常攻撃

隣接1マスの単体攻撃+ノックバック1マス。
使用後は十字3マスの突進+ノックバック2マス(衝突でスタン付与)に変化する。
変化後は段差に弱いので注意。

リアクション

不屈を獲得。
フィールド上で味方ユニットが撃破された時、HP全回復と与ダメUP、被ダメ減少。
初夏記憶ラヴィアは装甲が紙なので格下相手ですら思わぬ事故で即死することがあり、不屈がお守りとして機能する場面も少なくない。
「味方ユニット」には召喚ユニットを含むのでアカンベのアサシン、イナンナの護衛、サフィアのハングドマンなどを代償にラヴィアを強化することが可能。召喚以外の味方をあえて死亡させる戦術は考えにくいので、召喚を使わないならリアクションはもう片方の緊急避険(瀕死状態で回避を得る)でもいいと思う。

疾風・断空

物理ダメージを与えた後、2マス以内の敵に物理ダメージを与え、Lv2デバフを付与する(毎ターン3回まで)。
普通にこのキャラを使うつもりならほぼ必須。
初夏ラヴィアは攻撃が命中した人数に応じて活力が累積していくためとにかく手数と範囲が欲しく、キャラの特性とガッチリ噛み合っている。個性の再行動のトリガーは「範囲攻撃を命中させた時」なのでこれも相性がよい。
なお、シルエットスキルとしてオリジナルにもつけられるが、こちらはあまり噛み合っていない。

疾風乱舞・真意

自身から3マスの範囲攻撃。使用後は疾風乱舞・決意に変化する。
決意は範囲2マスになって威力が上昇し消費ENが下がる。
コストが軽く使いやすいが、ラヴィアは他に優秀なスキルが多いのであえて採用する枠はないかもしれない。

疾風・穿雲

即時。十字2~3マスの敵ユニット/オブジェクト/地点を選んで突進し、経路上1~3マスの敵/オブジェクトにダメージ。
敵のバフを1つスティールする。
このスキルが対象に命中した場合、CT-1、次に使用するアクティブスキルの与ダメ+15%。

地点/ユニット/オブジェクトを対象にできるので、純粋な移動スキルとしても使える。障害物をすり抜けられ(オブジェクトにダメージが入るので注意)、水地形も飛び越えられるが、水に隣接していると飛び越えられない。水から1マス離れると幅1マスの水地形を超えられる(不具合か正しい仕様か迷う)。

次に使うスキルに与ダメ+15%のボーナスが乗る(※通常攻撃は対象外)ため、これで敵陣に切り込んでからフィニッシュブローで吹き飛ばすのが基本戦術になるだろう。スキルツリーでは断空と対になっているが迷わず両方とも取得をおすすめする。

疾風剣・亂芒問天

5×3マスに25%の物理3回攻撃。
任意のアクティブスキルを1回使った後、与ダメが35%に上昇。
任意のアクティブスキルを2回使った後、与ダメが50%に上昇。
効果は行動終了まで継続。

初夏ラヴィアの演出つき必殺技。説明文を見てもいまいちピンとこないので実際に試してみよう。

上から
・行動開始直後に単発で撃った場合(画像のダメージ平均792)
・通常攻撃した後、再行動で撃った場合(平均1108)
・突進(即時)、通常攻撃の後、再行動で撃った場合(平均1749)
(※3枚目は穿雲の与ダメ+15%あり)

手順でかなりのダメージ差が出ることが分かる。初夏ラヴィアの必殺技は決して単発で撃たず、突進と防具スキルを噛ませてから使うことが重要だ。

2024.06.26 断空が「不具合修正」され、ナイフや火石などの貫通ダメージでは発動しなくなりました。

投げナイフか火打ち石を装備しておけば突進のCTを補うことができる。完凸しやすい投げナイフ(飛刃臂套)がおすすめ。使う順番はナイフ→突進→必殺。突進→ナイフにすると与ダメ+15%のボーナスがナイフの攻撃で消費されてしまう。通常攻撃では消費されないので突進→通常→必殺なら可。

初夏ラヴィアのダメージ出力はもっぱらこの技に依存するため、きちんと手順を構築してダメージ量を伸ばす必要がありオート戦闘には向かない。

シルエットスキル

即時。自身HPを60%回復。ほろ酔い、穿甲を獲得。活力+10。(CT4)
シルエット実装キャラの特典として、オリジナル版のキャラを所持・育成しているとオリジナルからスキルを1つ輸入することができる(逆に「断空」をオリジナルへ輸出できる)。
來一杯はオリジナル版の効果に加えて防御無視と活力+10のどでかいオマケがつき、代わりにCT4で回転率が下がった。
初夏ラヴィアは防御が低く個性での自己回復が失われたため前線での耐久に不安があり、このスキルはそれを補ってくれる。
またクリティカル率+30と恩恵が大きく、モチーフ武器である疾風天烈剣のクリダメUPとシナジーを発揮する。
問題はセットするだけの枠がないこと。入れ替えるとすれば断空だができればCT短縮の手段が欲しい。

使用感

全体的な印象としては、周年イベントの目玉にふさわしい満足度を持っている。グラフィックはどう見ても剣だが装備品はやっぱり斧(この武器システムは失敗だと思う)。噛み合う武器はクリダメUPのモチーフ武器・疾風天烈剣(斧)、ナイフで先手を取る関係でダメージボーナスを得やすい盛宴巨斧、突進とノックバックを強化する拒絶之鍾、物攻UP&バフ解除の正音之鍾あたりか。防具は飛刃臂套で決まり。タロットは物攻チューンの魔術師でいいだろう。

オリジナルのラヴィアが単体攻撃での一発メインだったのとは方向性が大きく異なり、1ターン内に多く行動すればするほど強いという性質を持ち、範囲攻撃の連打で敵集団を圧倒できる。個性の「活力」を早く溜めるために範囲攻撃でなるべく多くを巻き込み、防具のスキルや追撃のパッシブも併用して手数を稼ごう。

断空のパッシブをつければ密着して投げナイフ(即時)→断空→突進(即時)→断空→通常攻撃→断空→(再行動)必殺技フィニッシュで1ターンに7回攻撃でき、敵の集団がボロ雑巾になる。攻撃を当てるほど活力も溜まるので尻上がりに強くなっていくだろう。

早速敵陣に突入させてブンブンさせたい所だが、防御がペラッペラで緑に1発殴られただけで瀕死。自分より低レベルな敵であっても危険。防御のステータスは後衛並みであり多少盛った程度ではどうにもならないため味方との連携が欠かせない。「いきなり敵陣ど真ん中に放り込んで雑な範囲攻撃で倒しきれずに終わり」というパターンは避け、ナイフ・突進からの再行動必殺できっちりトドメ、あるいは再行動での離脱を念頭に行動した方がよさそうだ。初心者が単発で必殺を撃つだけで強いというキャラでないし、消費4の必殺を連打するにはEN供給手段がいるため、ある程度自陣の戦力に厚みが必要か。

個性の強化は最優先候補。完凸で疲労の持続期間が短縮され、毎ターン再行動が可能になる(初期状態だと3ターンごと、星3で2ターンごと)。対集団戦での切り込み役としてはこの上ない存在である。