「運命の螺旋」の基礎知識

運命の螺旋の特徴

「鈴蘭の剣」のストーリーは大きく2つのゲームモードで構成されています。

①「愚者の旅路」
②「運命の螺旋」

「愚者の旅路」:
メインモードなどと呼ばれる。一般的なモバイルゲームと同じようにスタミナを消費して章立てのステージを攻略していく。ガチャで引いたキャラや集めた装備を鍛えて継続的にパーティを強化し、どんどん難しくなるステージへ立ち向かっていく。

「運命の螺旋」:
シングルモード、ストーリーモードコンシューマーモードなどと様々に呼ばれる。一般的なモバイルゲームと異なり、ステージごとにスタミナは消費しない。ガチャで引いたキャラクターや鍛えた装備品はほとんど持ち込めず、ほぼ独立したゲームとなっている。シナリオ分岐とエンディングがあり、終わると次の周回に移る。プレイ中に得た資産は持ち越せず、毎回初期状態にリセットされる。いわゆるローグライトに近い作りだが1回のラン(1周)にかかる時間は数時間~数十時間と長い。

このゲームをプレイ開始してからしばらくの間はスタミナが常に枯渇していることと思います。他のゲームと比べてレベルアップ時の回復やスタミナアイテムの配布が少ないため、すぐに身動きが取れない状態になることでしょう。

そうした場合にスタミナ消費なしでプレイできるコンテンツがいくつかありますが、その中で最たるものがこの「運命の螺旋」です。初回プレイでイベントシーンをちゃんと読んでいると数十時間かかり、多くのプレイヤーは口を揃えて「オフゲ1本分入ってるやん・・・」と言います。

  • スタミナを使わず、章を進めるごとに「鍵」を消費する(鍵は定期的に無償で供給される)
  • ガチャや課金で得たリソースはほとんど持ち込めない(キャラクター数名のみ可、ほぼ初期状態での持ち込みとなる)
  • プレイ中に得たキャラや資源、育成状態は持ち越せない(周回時にリセットされる)

よくある量産型モバイルゲーではまず見たことのないシステムなので最初は戸惑うことでしょう。特にリソースの持ち込み・持ち出しができないという点が異色で、それを説明すると「え、じゃあ何のためにやるの?」といった反応が返ってくることがよくあります。

「このゲームは螺旋が本編」

「螺旋のほうがむしろメインかも」

こうしたセリフをどこかで耳にすることがあるかもしれません。この指摘は当たっています。

プレイに数十時間を要する筋道立ったストーリーがいくつものルートに分岐し、各ルートごとに話は完結している。OPをはじめ要所にアニメーションが挿入され、エンディングムービーまである。これがただの「オマケ」なのでしょうか?

プレイすれば分かりますが、ボリュームでは愚者よりも圧倒的に螺旋のほうが上です。構造的に正確を期すならば、螺旋がメインストーリーモード、愚者はエピソードモード、とでも呼ぶべきではないかと思っています。

愚者の旅路第一章のタイトル画面ですが、下の部分を読んでみてください。

「運命の螺旋」で「暗闇の中の脅威」をクリアすると、より良いストーリー体験を得られます。

と書かれています。「暗闇の中の脅威」とは螺旋の章のタイトルです。

これの意味するところは、螺旋と愚者のストーリーは表裏一体に補完しあう関係であるということです。

愚者だけを急いで進めているプレイヤーは、おそらく今何が目的で何をしているのかよく分からないままステージを消化しているのではないでしょうか?

螺旋と愚者のストーリーは次のような関係になっています。

螺旋:
鈴蘭の町を拠点として傭兵団を運営しつつ、ifの分岐を選び異なる立場から戦乱の終結を目指す戦記。物語は時系列に沿って進む。

愚者:
楽園や混沌の海を舞台とし、螺旋に出てくる主要人物の背景や内面を深く理解するためのエピソードが中心で、各章の時間や空間は断片的。

キャラクターごとのサブエピソード群が実装されているゲームを目にすることがありますが、異なるキャラのエピソード群を一本に繋げて表現したものが愚者の旅路と言えるでしょうか。

螺旋と愚者は合わせて読むことで理解が深まり、よりこの世界やキャラクターのことを好きになれます。要するに、「愚者ばかり急いで進めずに螺旋もやりましょう!」というのが筆者の主張です。

この点についてはゲーム内の動線の作り方も下手ですし、運営が積極的に広報しているわけでもなく、非常にもどかしく感じています。

「運命の螺旋」の始め方

さて運命の螺旋の始め方についてですが、入口は迷わず見つけられるでしょう。

航跡:周回ボーナスを使って永続強化を解放する機能

航路:これまでに通った分岐やエンディングの樹形図

道標:エンディングを見ると、次の周回時に特定の地点からスタートできる「道標」を獲得する。その一覧

スタートすると、いきなり道標を選ぶ画面になるので少々戸惑うかもしれません。最初は0章から開始となる「惨劇の目撃者」しか選べません。

手持ちのキャラプールから持ち込むキャラクターを3名まで選出できます。この際、レベルやランクは初期化され、装備は外れてしまいますが、スキル枠にセットしているスキルだけはそのまま持ち込むことができます。有用なスキルはつけ忘れのないようにしましょう。ちなみに周回ボーナスの永続強化で5名まで増やすことができます。

「◯人のキャラクターで螺旋をクリアした」という実績があるため、毎回異なるキャラを持ち込んで色々な方針のプレイを試してみることをお勧めします。

持ち込みキャラや持ち込んだスキルを周回の途中で変更することはできません。エンディングまで行くか、途中で諦めて周回リセットすることになります。ただ持ち込みなしでも普通にクリアできるバランスですし「詰み」はないので、途中で別のキャラに変えたくなっても一旦最後まで続けていいと思います。

傭兵団の拠点です。プレイヤーはここから様々なミッションをこなし、団を育て町の平穏を守りながらやがて大きな運命の奔流に立ち向かっていくことになります。

基本的には右下の「GO」と書かれたボタンを押していけば、やるべきことが分かるようになっています。システムに慣れるまではこのボタンだけ追いかけていれば大丈夫です。